映画祭と山形滞在を楽しむオススメ情報をお届けするシリーズ【楽しんでけろ!山形映画祭】。
第2回のテーマは「山形映画祭ってどんなイベント?」。そもそも映画祭ってどういう場所で、どんなことを楽しめるの?という視点で、山形映画祭ならではの魅力をお伝えします!

1. 山形国際ドキュメンタリー映画祭とは?

山形市の市制施行100周年事業として1989年にスタート。
日本ドキュメンタリー映画界の草分け的存在である小川紳介監督の尽力のもと、アジア初のドキュメンタリー映画に焦点を当てた国際映画祭となりました。

世界中から様々なドキュメンタリー作品と作家が集まる、自由で独立したノン・フィクション映画製作のための新しい場を生み出そうと取り組んでいます。近年は作家のバックグラウンドもより多様化し、ドキュメンタリーの表現の可能性は驚くほど広がっています。

そしてついに、2019年は16回目(隔年開催)、30周年のアニバーサリーを迎えます!

ひと足早く世界の注目作が見られる!

世界の最新長編ドキュメンタリー映画を対象とする「インターナショナル・コンペティション」、アジアの活きのいい作家と作品を紹介する「アジア千波万波」の2つのコンペ部門には、毎回2,000本を超える作品が世界中から集まります。

厳正な予備選考を経て選ばれた作品が上映されますが、その中には日本初公開作品はもちろんのこと、なかには世界初公開作品も含まれています。映画祭期間中には国内外の映画関係者が大勢詰めかけるので、山形での上映をきっかけに日本での一般公開が決まることも。

山形映画祭はひと足先に注目作を観ることができる貴重な機会とも言えるわけですね。

アカデミー賞公認映画祭へ!

今後インターナショナル・コンペティションの大賞と、アジア千波万波の最高賞に輝く2作品が、各年度のアカデミー賞に無条件でエントリーすることが可能になりました。

2. 何が観られるの?

山形映画祭では制作地域や作家、テーマを絞った特集プログラムを数多く企画しており、その上映作品はおよそ200本にも!

●インターナショナル・コンペティション
世界各地から応募された中から15作品を上映。(7月4日発表予定)

●アジア千波万波
アジアの新進ドキュメンタリー作家の作品を紹介。(7月下旬発表予定)

●特集プログラム・イベント(8月発表予定)
これまで台湾、沖縄、東欧、アラブ、ラテンアメリカ、アフリカなどを取り上げ、それぞれの国や地域が直面しているアクチュアルな問題にスポットを当ててきました。

3. 山形映画祭の”ここが良い!”

映画祭ゲストと交流できる!

上映後のトークセッションやワークショップなど、作家と観客が気軽に交流できるイベントがいっぱい。映画祭ゲストとファンの交流の場「香味庵クラブ」では、作家・観客・スタッフが皆でテーブルを囲み、映画について夜まで語り合うことも。

街全体が上映会場となり、フェスのように楽しめる!

山形市中心地の映画館・公民館・市民会館・美術館など、街全体が上映会場に。城下町の趣が残る街を練り歩きながら、様々な場所で映画祭関連のイベントやグッズ購入、グルメなどを楽しめます。

足を伸ばして観光も楽しめる!

映画祭が開催される山形市周辺には、「山寺」「羽黒山」「蔵王温泉」など、世界中から観光客が訪れる人気のスポットがいっぱい。映画祭の合間に温泉でリラックスしたり、自然の中で体を動かしたり、文化財を見て学んだり。山形ならではの自然・歴史・文化も存分に楽しむことができます!

終わりに

「なんだか難しそう」と思われがちなドキュメンタリー映画祭ですが、笑いあり涙ありの多種多様な作品に出会い、街を挙げての様々なイベントを楽しみ、人々と映画や人生を語り合う。そんな特別な体験がぎゅっと詰まったイベントなんです。

さらに詳しく知りたい方は、以下のサイトもぜひチェックしてみてくださいね。

山形国際ドキュメンタリー映画祭公式HP
https://www.yidff.jp/home.html

映画祭100の質問
http://www.yidff-live.info/100questions/

次回もどうぞ見てけろな〜!

ライター:藤 あかね