今年で30周年を迎える山形国際ドキュメンタリー映画祭。アジア最大級のドキュメンタリー映画の祭典は、2年に1度のヤマガタを楽しみにしてくださる全国の映画ファン、応援してくださる地域の人々、そして県内外から集まるボランティアの方々に支えられてきました。
映画祭の最前線で活躍するボランティアの数は、毎年300名以上。今年もすでにベテランから高校生まで多くの方々に登録いただいています。
10月10日から始まる映画祭本番まで2ヶ月と迫った8月某日、現場をともにつくるボランティアのみなさんと親睦を深めるとともに、地元山形の食文化を学び国内外から訪れるゲスト・観客を迎える準備をするための交流イベントが行われました。
その名も…
Fish! Fish! Film! 〜旬を味わうお魚料理教室〜
地元のお魚の美味しさや地域に根付く食文化を伝える活動をしている「庄内浜文化伝道師協会」さんから講師を派遣していただき、旬のお魚をみんなでさばいて食べる料理教室と相成りました。
集合は朝の10時。参加者は受け付けをすませ、エプロンを身につけます。
まずは講師による華麗な実演からスタート!
講師がメインの食材に選んだのは、スルメイカ。新鮮なイカの見分け方や調理法などを説明しつつ、手際よく、あっというまにさばいてゆきます。
プロの技にほれぼれする一方で、「わたしにもできるかなー」と不安の声も聞こえてきましたが、なにはともあれ実践です。それぞれの調理台に戻って早速イカをつかみます。
ちなみに参加者は受け付けの際にクジを引き、クチボソガレイ、バイガイ、マトウダイ、イシモズクの4班に分かれました。どれも真夏に旬を迎える庄内の味覚にちなんだグループ名です。
映画祭30年の歴史を知り尽くしたベテランさんから、今年が映画祭初参加という高校生まで、わきあいあいと調理を進めます。
実際に調理にとりかかると包丁の入れ方などわからないことがたくさん出てきますが、講師の方々が各班を回って丁寧に指導してくださるので安心です。
イカの身はカルパッチョに。ワタとゲソは味噌で煮て、あますとこなく「ワタ煮」に。
参加者がイカを調理する間に、講師の方は別の調理台で大きな真鯛を丸2匹(!)捌いてサク取りしてくれました。
身はサクの状態で湯引きして、各班で包丁を入れてお刺身に。アラは大鍋でうしお汁に。
時計の針が正午を打つ頃、あちこちから「できたー!」の声が聞こえてきます。盛り付けは班によって個性が出ますね。
お腹がすいたところで、講師も参加者もみんなで「いただきます!」。学校給食を思い出した大人たちも多いはず。
というわけでいよいよ実食!
新鮮なお魚料理に舌鼓を打ちながら、魚のことや映画のこと、おしゃべりにも花を咲かせます。
ヘルシーで美味しいお魚に身も心も満たされたころで「ごちそうさま」。
食後はきれいに後片付けをして記念撮影の時間。
YIDFF2019ボランティア交流企画はこうして(お腹いっぱいのうちに)終了したのでした。
同じ山形県内とはいえ内陸では味わう機会の少ない庄内の魚介の魅力を知り、地域に伝わる食文化の奥深さを知りました。
「次はカニ?」「カンダラも食べたいね」などなど、早くも次回開催を期待する声も。
暑い中ご参加いただいたボランティアのみなさま、はるばる庄内からお越しいただいた文化伝道師協会のみなさま、本当にありがとうございました!
おわりに
世界最先端の映像作品が一堂に会し、作品と観客、作り手と作り手、さまざまな出会いと対話が生まれる2年に1度の映画の祭典。その現場を作るボランティアの方々のあたたかなおもてなしは、毎度国内外から訪れるゲストから絶賛されています。
山形国際ドキュメンタリー映画祭2019は10月10日から18日まで8日間の開催。ボランティアはまだまだ募集中です!
これまで行われたボランティア説明会を逃してしまったという方も、ご興味ありましたら映画祭事務局までお気軽にお問い合わせください(東京で行われる8月28日の説明会が今年最後となります)。
今後、9月に入ると会場・市民賞、ゲストサポーター、広報などのセクションに分かれてミーティングを重ね、いよいよ10月の映画祭本番を迎えることになります。
さてさて、今年はどんな映画と人との出会いが待っているのか。
残り2ヶ月と迫った山形国際ドキュメンタリー映画祭2019、どうぞお楽しみに!
YIDFF 2019最新情報:
http://www.yidff.jp/2019/2019.html#program
YIDFF 2019ボランティアについて:
http://www.yidff.jp/2019/info/19vol.html
庄内浜文化伝道師講座について:
https://www.shonai-hama.net
(文責:山形映画祭事務局)