山形大学人文社会学部准教授の森岡卓司先生によるYIDFF関連自主企画「幻灯の映した昭和 絵本と炭鉱」が、10月12日に山形大学小白川キャンパスにて開催されました。

第一部では、現在も絵本でお馴染みのせなけいこが描く浜田広介の童話や、いわさきちひろ作画のオー・ヘンリー『最後のつたの葉』などを、鷲谷花(わしたに・はな)さん(大阪国際児童文学振興財団特別専門員)の朗読でフィルム上映。第二部は、戦後最大の労働争議である三井三池争議をつぶさに記録した四本の幻灯を採り上げて上映しました。

本上映は森岡卓司先生が、早稲田大学、国立映画アーカイブ等所属の研究者とともに企画。幻灯機を使った計8本の上映は、山形県内では極めて珍しいこともあり、国内外のプレス約20人の聴衆が、この日のために駆けつけた研究者の朗読に、真剣に耳を傾けながら幻灯上映を楽しみました。