8月6日、山形の夏の風物詩「花笠まつり」期間中に、山形市の協力のもと山形国際ドキュメンタリー映画祭2019プレ・イベントとして野外上映会を開催しました!
話題作目白押しのインターナショナル・コンペティション上映作品の予告編や、「花笠まつり」にちなんだ懐かしのフィルム上映、山形の伝統芸能「やまがた舞子」を紹介する短編ドキュメンタリーの上映など、盛りだくさんでお贈りします。
花笠まつりの熱気に包まれて
8月5日~7日の3日間で開催された「花笠まつり」。東北を代表する夏まつりの一つとして全国的に親しまれ、3日間の人出も100万人超えという大きなお祭りです。
今回の野外上映会では、花笠まつりを観覧のお客さんも気軽に立ち寄って楽しめるプログラムをご用意しました!
灼熱の会場設営
上映会当日は最高気温が36度の猛暑日。照りつける太陽のもと、熱中症に注意を払いながら力を合わせてスクリーンや映写機を設置しました。
大きなスクリーンが壁に掛けられると、「何が始まるんですか?」と、お祭りを見にきていたお客さんたちも興味津々な様子でした。
お客さんが集まってきました!
午後7時、お祭り観覧中に立ち寄ってくれた方、映画祭HPの告知を見て来てくれた方などで、開始前から会場の席はいっぱいに。
「今年のドキュメンタリー映画祭も楽しみにしてるよ。」など、嬉しいお声かけもいただきました!
いよいよ上映開始!
7時15分、いよいよ上映開始です!
まずは、山形国際ドキュメンタリー映画祭をご紹介するオリジナル映像を上映。 アットホームで手作り感が魅力の映画祭を、ユニークな語り口で紹介する映像です。
監督・スタッフ・観客が香味庵クラブでお酒を飲みながら映画を語ったり、一緒にボウリングまで楽しんだりする姿に、会場のお客さんの表情もほころんでいました。
話題作目白押し!インターナショナル・コンペティション上映作品予告
山形国際ドキュメンタリー映画祭のメインプログラムとなるインターナショナル・コンペティション作品。 今年は 世界各地から応募された1,428本から厳選されています。
バラエティに富む世界の最先端の表現が凝縮した珠玉の15作品の中から、いくつかの予告映像を上映しました!
懐かしのフィルムで蘇る、昭和の花笠まつり!
続いて上映された『花笠踊考』(1971年製作)は、昭和46年当時の花笠まつりが映像に収められた貴重なフィルム作品。
映像から流れる花笠音頭を聞きつけ、会場にはさらにお客さんが集まってきました。
白黒の映像には、大通りを老若男女が躍動感あふれる踊りで練り歩き、観客が熱い声援をおくる姿が。花笠まつりを包む熱気や人々の情熱は、現在も変わらずに受け継がれていることを実感します。
今に息づく伝統芸能、やまがた舞子!
続いての作品は、『やまがた舞子 ~ 受け継がれる伝統芸能』(2019 年製作)。
舞子の日常や芸妓の歴史を通し、受け継がれる山形の伝統芸能や料亭文化の魅力、そして人々の想いを未来に伝える短編ドキュメンタリー映画です。
監督を務めた佐藤広一さんが応援に駆けつけてくれました!
日々稽古に励む舞子さんと、愛情深く彼女たちを育てようとする芸妓さんの姿と関係性をとても丁寧に描いた作品でした。
ご来場者の声
上映後、ご来場された方々に感想を伺いました。
「初めの山形ドキュメンタリー映画祭の紹介映像がとっても和やかで、楽しそうな映画祭だと思った。」
「インターナショナル・コンペティションの予告は、日本語字幕がなかったので分からない部分もあったが、火の中を歩く女性の姿など、強烈な印象で強く映像に惹き込まれた。」
「やまがたで舞子さんが活躍していることを、自分は山形に住んでいながらほとんど知らなかった。『やまがた舞子』でそんな舞子さんの世界を見れて新鮮だった。」
おわりに
盛況のうちに幕を閉じた今回の野外上映会。
参加者883名・鑑賞者456名と、大変多くの方に足を運んでいただきました。大変暑い中でご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!
今回の上映会を通して、今年10月の山形国際ドキュメンタリー映画祭2019に少しでも興味を持っていただければ大変嬉しいです。
今後もドキュメンタリー映画の魅力と山形の豊かな映像文化を多くの方にお届けできるよう、精一杯取り組んでまいります。
どうぞご期待ください!
(文責:山形映画祭事務局)