10月13日には山形市民会館の小会議室で、「ジョナス・メカスの『フローズン・フィルム・フレームズ』を作ってみよう!」と題したワークショップが開催されました。

そもそも「フローズン・フィルム・フレームズ」とは、本映画祭のオープニング作品としても上映された『富士山への道すがら、わたしが見たものは…』監督のジョナス・メカスによるもので、16ミリフィルムから数コマほどを抜き出し、写真として焼き付けた作品のことを指します。メカスは、世界の個人映画や実験映画を収集・保存・上映するために設立したフィルム・アーカイブの運営資金を得る目的で、ジョン・レノンなどの著名人が写る場面を抜き出し、上記のような方法でポートレイトとして販売しました。

この「写真と映画のあいだ」を体験するワークショップには、山形国際ドキュメンタリー映画祭の高校生チーム「ドキュ山ユース」のメンバーも参加。講師で写真家の田村尚子さんが並べたフィルムのなかから参加者が自由に組み合わせを選び、日光を利用して感光させ、オリジナルの「フローズン・フィルム・フレームズ」を制作。暗闇と光のなかを行き来しながら完成させた作品を、互いに楽しそうに見せ合っていました。