山形国際ドキュメンタリー映画祭って、どんなイベント?

1989年の第1回目以来、2年に1度、10月の清々しい季節に山形市内で開催しています。第15回目を迎える2017年は、10月5日[木]から12日[木]まで8日間にわたって開催します。

「ムズカシイ、タイクツ、コワイ」 場合によっては、そんなイメージを持たれがちなドキュメンタリー映画ですが(昨今はこのイメージも随分変わってきたことを実感しています)、既存のイメージを吹き飛ばす、自由な表現の可能性を見つめてみようというのがこの映画祭です。

世界各地の現状を誠実に追う作品がある一方で、笑いあり涙ありの人情喜劇風なものから、情熱的なリズムに酔いしれる音楽ものまで、幅広い作品を取り上げています。会期中の8日間で、なんと平均200本以上も上映するので、どれを観るか迷ってしまうこと必至。ですが、だからこそ「観て良かった」と思える作品に出会えた時の感動はひとしおなんですね。

しかも、上映後には質疑応答などの形で監督や作り手と、じかに対話ができる機会が設けられていますから、作品を見て感じたこと、疑問に思ったことなどを直接ぶつけることもできます。映画を観ることをより豊かにする対話の場がいたるところに設けられていることも、映画祭の魅力のひとつとなっています。

そうした映画と人との出会いが積み重なって、この映画祭が形作られているんですね。

 

(文責:山形映画祭事務局)

YIDFF2015の授賞式の様子